夕げ

こんにちは

23時

わたしはよく、泳いでいる夢を見る。

場所はいつも小学校の教室で、西日が差して壁の木目調が茜色に染まった空間の、天井すれすれにわたしは浮いていて、平泳ぎで移動する。教室には誰もいない。うるさくない。わたしは高窓をイルカみたいに優雅にくぐったりする。へんな夢。

 

怖い夢で、なにかから全力で逃げているときも、わたしは大体泳いでいる。そのときはクロールで。夢のなかでは息継ぎだっていらないのだ。

 

わたしは小学生のころ水泳教室に通っていて、これがなかなか性に合っていたようでトントン拍子で選手コースまで進級した。小学校の水泳大会では、水泳を始めた1年生以来毎年校内新記録を更新した。(結構すごいネ)

でも、当たり前なんだけど級が上がっていくにつれて練習はどんどんハードになっていって、週に3回でよかった練習は週5以上になり、土日は朝7時から夕方5時まで練習、頻繁に大会にエントリーする「ガチスイマー」スケジュールになっちまった。たった小4で。

わたしは友達とふざけて、先生をからかって、練習おわりにお小遣いで飲むコーンポタージュを楽しみに通っていた甘ったれだったので、すぐヤになって辞めちゃった。

辞めるときに水泳教室の先生とも両親とも一悶着どころか二悶着も三悶着もあって、水泳をやめたことはわたしの人生の初めての挫折で、つまづきで、いまやコンプレックスになっている...。もうずっと昔のことなんだけど。

 

泳ぐことは好きだけど、水泳とやめた後ろめたさや当時の面倒な思い出がべったりくっついて離れないから夢にまで出てくるのかな....?それとも単に体が泳ぐことを求めてる....?

 

夢の原因はなんであれ、きっとわたしは陸より水の中の方が性に合ってる。

 

可愛い競泳水着を買ってスイミング、もう一回始めようかなあ