夕げ

こんにちは

「陰キャラ」を考える

COVID-19の影響で、おいそれと部屋の外には出られない日が続きますね。

いちおう就職活動中の身ですが、まだ一度も面接が行われず、ウェブでの面接もなく、毎日エントリーシートを書いたり書かなかったりするだけの、あまり実感ががわかない就活期間を過ごしています。

エントリーシートの定番の質問に、「あなたはどのような人ですか」というのがあります。もう少し具体的に、「長所を教えてください」だとか、「あなたが弊社で活かせるのはどんなところですか」という質問もよく出会います。

わたしはこの質問に対して、「わたしは明るく社交的な人間です」という旨のことを書くか否かで、ながらく頭を悩ませています。

わたしは、自分のことをいわゆる「陰キャ」だと思っていました。交友関係は限りなく狭く深く派で、団体行動も苦手だからです。

大学に入学すると、まずはじめにどのサークルに所属するか選択を迫られます。わたしは好奇心が旺盛を自負しているので(実はわたしは長所に大体これを書いています)、航空部で空を飛んでみたかったし、高校時代途中であきらめたボートに再び挑戦しようかとも思ったし、東南アジアに学校を建てるのも、他校のインカレ英語サークルも、歌舞伎サークルも、なんでもおもしろそうだなーと思っていました。新歓期間には、いくつかのサークルのご飯会にも出席して、初めて大学の「先輩」のラインをもらって、大学生になったことを実感したりもしました。でも、やっぱり団体行動は肌に合わなかったです。初対面の人ばかりでご飯を食べて、その居心地の悪さが心地よさに代わるまで辛抱強くコミュニケーションを取るというのができませんでした。たぶん、自分がその辛抱をするだけの熱を注げる活動だったらそうしていたかもしれないけど、わたしは一年間のつらい浪人生活を終えてやっと東京へ出てきた山形の女の子です。住んでいる寮から一歩出れば知らないことばかりで、山形では叶わなかった娯楽がそこかしこにあります。だから、辛抱して組織に所属することをあっさり諦めました。友人は大学2年までほとんどできなかったし、いまも同じ学科の友人しかいないけど、全然後悔はしてません。ただ、わたしは本当に集団行動が(特に大勢での食事が)苦手なのだ、という自覚を持たざるを得ない経験でした。

さて、この世には、人の性格のもっとも簡単な二分法があります。

「陰」か「陽」かです。

陰キャラとは、スクールカースト内でイケてないひとを指して侮蔑的に使われてきた語ですが、そこから派生して「コミュニケーション能力のない人、社会性のない人*1」をも表します。対して陽キャラは、スクールカースト上位の「コミュ力が高く社会性抜群の人」といったところでしょうか。

上述したとおり、わたしは集団行動が苦手で交友関係が激狭です。新たな人間関係を構築しようという意志に乏しいです。

けれども、わたしは学生時代は人前に出ることのほうが多い生徒でした。小学生から高校まで、学級委員長から生徒会、体育祭の幹部までさまざまな面でリーダーを任されました。加えて、初対面の人への人見知りはありません。授業内でグループをつくれと言われたら、知らない人にまーぜて!とお願いできるタイプです。そのうえ、激狭な交友関係のなかではよくしゃべるほうだと思います。

と書いていて、「授業内とか声をかけても不自然じゃない状況でしか自分から声かけないな」と気づいてしまったので、人見知り…なんでしょうか。

冒頭のとおり、現在進行形で自問自答していることなので、答えがでないままこの文を進めています。

 

人間関係を構築する必要を迫られれば、わたしは笑顔で声をかけるだろうし、臆することもないと思います。ただ、日常生活で積極的に人間関係の幅を広げようとしないタイプで、集団行動が苦手で、ひとりの時間が好き。

これって、自分の性格「明るく社交的」なのかな~…。

エントリーシートで聞かれているのは、きっと業務の中でそのように振舞えるのか、ということだから、本当に「明るく社交的」な振る舞いができるのなら嘘はついていないです。

ただ、自分の「陰キャラ」の面も重々承知しているから、あえて「陽キャラ」な面を前面に押し出すのははばかられるというか。

てか陰キャ陰キャラって自虐むかつくので「ひとり好み派」といいます。

いまのところ、「ひとり好み派」な性格が自分の核で、社会性のひとつの側面として「明るく社交的に振舞う能力がある」人、と自己分析しています。

まだ一度も自分を「明るく社交的な人間です」と紹介したことはないです。この文章を書いていて、明るさと社交性を第一に誇るほどそこに自信ないな…って気づきました。だから、たぶん好奇心旺盛な人として御社にラブコールし続けると思います。

ただの自己分析になってしまいました。誰しもわたしが見ているときとは違う面を持っているはずだから、わたしが「陽キャラ」だと思っているあの人も実は陰キャラを本気で自認していたりするのかな、と考えてみたり。ふたつに分けるのは難しいね。